番外編:MEAT BAR BURGER
今回は番外編としてイスラエルはヘルツリヤ市にあるMEAT BAR BURGERを紹介する。
店と飯
K氏は大変アクティブな方で、出張となると旺盛な好奇心に任せて非常に多彩な土地をめぐっている。その体力たるや老境の域に片足を突っ込んだ私など比べるべくもない。その彼が熱心に説くMEAT BAR BURGERなる店に同行した。
不思議な名前の店であるが、実はこの店はMEAT BARなるステーキハウスの関連店舗である。もともとMEAT BARはハンバーガーも提供する店だが、要するにそこから酒とステーキを引き去った店がMEAT BAR BURGERである。
店が面するMaskitストリートは古臭い小さな店*1もあればApple社をはじめとする大企業もあるというイスラエル風の賑わいを見せる通りで、この通りの一番端にMEAT BAR BURGERは店を構えている。
広々とした歩道の幅の2/3が店舗によってわが物側に占拠されているところが実にイスラエルらしい。
店内は落ち着いた大人のおしゃれといった雰囲気。開店直後なので空いていた。イスラエルという国は右肩上がりに成長しており、ここ数年で道を走る車はピカピカになり、物価は高くなった*2。この店もハンバーガー屋としては高いほうで、さしもの大企業社員も毎日は足を運べまい。
MEAT BARが母体だけあって、キッチンの片隅にはこれ見よがしに肉がつるしてある。コシャの戒律が残る国なので豚はない。ハンバーガーは牛で勝負である。豚もうまいと思うのだが、そういう問題ではないのだ。
店の名を冠するMEAT BAR BURGERにチーズを挟んだものを注文した。広角レンズなのでハンバーガーが小さく見えるが、とんでもない。大男の多いイスラエルでも文句がでないボリュームである。
イスラエル臭さが徹底的に排除されたプレートは食べる前からいやがおうにも期待をあおる。
空腹に任せてかぶりつく。うまい!
かぶりつくと肉汁があふれて流れていく。紙がないので手が汚れるのが実に雑でイスラエルらしいが、そんなことが頭から吹き飛ぶほどうまい。香辛料でもトッピングでもなく正々堂々肉のうまみで真っ向勝負している。日本ならばグルメバーガーの有名店として紹介されるだろう。
実は前日の夜にK氏に連れられてMEAT BARでディナーとしゃれこんでいるのだが、失礼ながらこのハンバーガーはMEAT BARのステーキを数段上回る味と満足度だった。
おすすめ度
★★★★☆
太子堂が誇るL.A.Garageに比肩するうまさ。本ブログの読者がヘルツリヤを訪れた際はぜひここで昼食をとっていただきたい。